イノモ日本が7月30日に発売するAIスマートグラス「INMO GO3」は、リアルタイム翻訳やAI要約など多彩な機能を備えつつ、58gの軽量フレームや通常の眼鏡に近い外観、交換式バッテリーといった「日常でかけ続けられること」を前面に押し出したスマートグラスになっています。
未来的なガジェットではなく、仕事や生活の中で手をふさがず情報へアクセスするための実用品として設計されているようですね。
日本語を含む98言語の翻訳、会議の文字起こしや議事録作成、マップナビゲーション、AIアシスタントなど多くの機能が一体化されていて、価格は99,800円。
7月17日から予約が受け付け開始となり、7月30日より売されるようです。
カタログだけを見れば「多機能な最新ガジェット」という印象が先に立つのですが、その設計を細かく見ていくと、焦点が別のところに置かれていることが分かってきますよ。
まず、1番のポイントは本体重量約58gという軽量設計で、アルミニウム合金とPA素材を組み合わせたフレームはマットな質感となっていて、一般的な眼鏡に近い見た目にまとめられているのが好印象。
左右最大15度まで調整できるテンプルとエルゴノミクス設計のノーズパッドは、長時間の装着を前提にしたつくりになっていて、AI機能の派手さよりも「常に顔に載っていること」を起点に設計が組み立てられているようです。
ディスプレイは両眼のレンズ上に情報を重ねて表示するグリーンMicro LEDが採用されていて、解像度は640×480ドット、最大輝度は1,500nit。
テンプル部分のタッチ操作や音声入力に加え、別売りの「INMO Ring4」からも操作できるようになっていて、さらに原稿を表示するAIテレプロンプター機能が搭載され、話すペースに合わせて原稿が自動スクロールするようになっているようですよ。
これ、プレゼンテーションや動画撮影の場で、手元の台本やスマートフォンを見下ろす動きを減らすことを意識した構成のようで、かなりハイテク感がありますね。
翻訳機能は日本語を含む98言語に対応し、会話や講演の内容をリアルタイムに字幕として表示するようで、主要9言語についてはオフラインでも利用可能となっているようで、別売りの「INMO Speaker」を組み合わせれば双方向の会話翻訳にも対応するのだとか。
カメラ周りの設計も、日常的な利用を想定したものとなっており、約800万画素のカメラはハンズフリーでの写真・動画撮影に対応し、動画は最大10分連続で記録できる一方、レンズ部分を物理的に遮蔽するカメラプライバシーカバーも備えられています。
街中や会議の場で常にカメラが向けられていることへの周囲の不安を、あえて「撮らない」状態を可視化できるようにして払拭させているのもいいですね。
電源設計も「かけっぱなし」を支える要素として組み込まれ、270mAhの交換式バッテリーが2個付属し、通常使用で約8時間、テレプロンプターの連続使用で約3.3時間、対話翻訳の連続使用で約3時間駆動するようです。
付属の充電ケースを使えば、片方のバッテリーを装着しながら、もう一方を外出先で充電できるようで、極力スマートグラス本体の充電待ちで使えない時間帯を減らし、仕事道具としての「稼働時間」を確保するような設計で、これは現実的な利用が進みそう。
こうした設計の背景には、ブランド自体の位置づけがあるようで、もともとINMOは2020年に立ち上がったAIスマートグラスブランドで、AI・ARスマートグラスのうちオールインワン型の累計販売台数(2021〜2025年)で世界1位なのだとか。
未来の技術を見せるコンセプトモデルではなく、日常生活で本当に役立つウェアラブルデバイスの提供が掲げてられていて、INMO GO3は、その方向性を具体的な製品仕様に落とし込んだモデルと言えるでしょう。
日本市場に対する考え方も、この製品像と結びついているようで、イノモ日本は、日本では言語の壁を越えたコミュニケーションの機会が多く、ユーザーが体験やデザインの完成度を重視する傾向があると見ており、まずはユーザーとの信頼を積み重ね、得られたフィードバックをもとに製品を改良し、販売チャネルを広げていく方針なのだとか。
AIスマートグラスを通じ、さまざまな業界との連携を進め、エコシステムの拡大も目指していくようですよ。
INMO GO3は、AI機能の豊富さだけで見れば他のスマートグラスと共通する部分も多いのですが、外観を通常の眼鏡に寄せ、装着感と稼働時間、プライバシー配慮を重視した構成と、日常での実用性を掲げるブランドの方針を合わせて見ると、この製品は「未来感を楽しむガジェット」ではなく、「視界の中でAIと翻訳を常に使うための仕事道具」として位置づけられていて、スマートグラスの認知度や一般化を早めてくれそうなものとなりそう。